讀賣新聞記事

「失敗は歓迎」…岡山で京大附置研シンポ

2018年03月18日
  • 様々な意見が交わされたパネル討論(17日午後、岡山市北区で)=前田尚紀撮影
    様々な意見が交わされたパネル討論(17日午後、岡山市北区で)=前田尚紀撮影

 京都大にある20の附置研究所・センターによる第13回シンポジウム「京都からの挑戦―地球社会の調和ある共存に向けて」(京大、京大研究連携基盤主催、読売新聞社など後援)が17日、岡山市のおかやま未来ホールで開かれた。「京大きょうだい起春風はるかぜをおこす」をテーマに、京大の研究者7人が高校生ら約460人の参加者に研究成果を披露した。

 竹広真一・数理解析研究所准教授は、数式やスーパーコンピューターを駆使して木星や土星で吹く風の分析に取り組んでいると説明。林美里・霊長類研究所助教は、積み木の遊び方などでチンパンジーと人の子供の類似性や違いを調べ、知性を研究していると話した。

 松田一成・エネルギー理工学研究所教授は「カーボンナノチューブ」と呼ばれる極微の筒状の炭素素材を太陽電池の材料として活用する研究を紹介。

 原田浩・放射線生物研究センター教授は、がん放射線治療の現状や課題を説明し、がん細胞にだけ放射線を照射する必要性を強調した。

 パネル討論では、挑戦と失敗の意味について議論。山極寿一学長は「失敗をたくさんしたが、その度に世界が変わった。失敗は歓迎すべきこと」などと話した。

2018年03月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun