第94回 京都大学丸の内セミナー


中性子で“視る”流れ

平成30年5月11日(金)18:00より

齊藤泰司 (複合原子力科学研究所 教授)






現医療の分野で使われる“レントゲン”は、いわゆる「X線を用いた影絵」であるが、中性子を用いても同様に“影絵”を作ることができる。中性子とX線は、その特性に大きな違いがあり、特に中性子はほとんどの金属を透過することができ、金属の中を“視る”のに極めて有効な手段となる。このような中性子を用いた可視化手法を「中性子ラジオグラフィ」や「中性子イメージング」と呼び、その応用として、文化財の非破壊検査、植物中の水分分布、コンクリート内部の水分挙動などから、様々な流体応用機器内部の流れなどの可視化が挙げられる。本公演では、中性子の性質、イメージングの概説を行い、中性子イメージングを用いた最新の応用研究について述べる。






Fig.1 中性子とX線の影絵の違い










Fig.2 中性子を用いた液体金属の流れ









© Kyoto University Research Coordination Alliance