研究連携基盤とは

研究連携基盤とは

設立の背景

京都大学には現在18の附置研究所と附置研究センターがあります。これら附置研究所・センターは、お互いの連携・協力関係を築き、共同でのシンポジウム開催とそれぞれの公開講座や講演会の実施等を通じて、自ら生み出した世界的にも極めて高いレベルの研究活動・研究成果を本学の教育活動として社会に還元しています。また、これらのうち18の附置研究所・センターが共同利用・共同研究拠点の認定を受けて国内外の研究者コミュニティに貢献しています。これらの活動は、京都大学の研究活動の可視化やグローバル化の促進に大きく寄与してきました。

また、附置研究所・センターの活動は文系ならびに理系の学術分野を横断した研究活動を特徴とするものも少なくなく、それぞれの研究成果は世界的に見て極めて高いレベルにあり、京都大学の教育研究活動として広く一般社会にも認知されております。

学術研究の高度化が進展し、各学問分野の専門化・細分化が進むなか、本学の将来構想(WINDOW構想)の柱の一つである「独創的な先端研究・融合研究の推進による学術・社会のイノベーションの創出」のもと、研究・センターの強み・特色をさらに伸ばすとともに、異なる視点を持つ研究者の知を結集させ、異分野融合・新分野創成の促進も図ることをめざし、平成27年4月に、それまで会議体として活動してきた「京都大学附置研究所・センター長会議」をベースに、学部・研究科も参加して「京都大学研究連携基盤」は設置されました。

使命と基本方針

それぞれが秀でた強み・特色を有する附置研究所・センター群の連携強化により、学部・研究科等とも手を携えつつ、研究機能の一層の強化に向け「研究力強化」、「グローバル化」、「イノベーション機能の強化」の新たな取組み等を進めることが「京都大学連携基盤」の使命です。

特に以下の取り組みを通じて活動を行っています。

  1. 「未踏科学研究ユニット」により異分野融合による新分野創成など、未踏科学への研究活動を推進する。

  2. 年1回開催する「京都大学附置研究所・センターシンポジウム」、東京で毎月1回開催する「セミナー」を通して、最新の研究成果を広く社会へ発信する。

  3. 次世代研究者の教育を通してグローバル人材育成に貢献する。

  4. 研究所・センター群が持つ大型設備の情報共有を通じて共同運用などを高めるなど研究のための運営基盤を確保しながら相互の連携の強化をはかる。