第131回 京都大学丸の内セミナー
(現地/オンライン)

取引仲介の経済学:ヒト、モノ、カネの連結を強靭化する

令和12日(金)18:00 ~19:30

 渡辺 誠経済研究所・教授)

 取引仲介に関する経済理論(プラットフォームやミドルマン、金融・雇用仲介)を中心に最近の関連分野の発展を学びます。この学問領域全体の目的は、市場というブラックボックスにおける仲介の役割を内生化することで現実経済の諸問題を浮き彫りにし新たな知見を得ることにあります。例えば、なぜプラットフォーム型の経済モデルが現代経済を牽引するに至っているのか、効率性をもたらす金融仲介がなぜ流動性危機やバブルを助長してしまうのか、労働者保護のための雇用仲介がなぜ低賃金労働の発生・温存や格差拡大に寄与してしまうのか。こうした現実問題(もしくは独自に設定した新たな研究テーマ)に対して、最先端の手法を用いて経済学的解答を与えます。