43回品川セミナー

話がわかるコンピュータ
―音声認識と対話システムの最前線― 

平成25126日(金) 17:30より

河原 達也(学術情報メディアセンター・教授) 

当日の講演映像

人間の話す言葉を理解するコンピュータやロボットの実現は 長らくSFの範疇でしたが、 21世紀に入り急速に進歩と実用化が進んでいます。 特にこの数年で、スマートフォンで音声入力によって情報検索や翻訳を行ったり、 軽妙な会話を行うアプリが出現するなど、身近なものになっています。 また、国会(衆議院)の会議録作成に供するような高度なものも実現されています。

この背景には、計算機性能の飛躍的な向上とともに、 超大規模なデータ(ビッグデータ)を活用して 統計モデルを学習する理論が基礎になっています。 しかしながら、言葉を理解するというのは人間の本質的な能力であり、 我々自身が外国語の修得に苦労することからもわかりますように、 人間(母国語話者)並みの会話能力を実現するには、 まだまだ多くの課題があります。

 本セミナーでは、 音声認識と対話システムがどこまで実現されているのか、 どのようにして実現されているのか、今後どのように展開していくのか、 について紹介します。