第119回 京都大学丸の内セミナー

わたしたちはどのように嘘をつくのか
:不正行為を生み出す脳とこころ

令和年5月1日(金)18:00 ~19:

 阿部修士(人と社会の未来研究院  准教授)

 わたしたちは社会生活を営む中で、思わず嘘をついてしまうことがあります。もう何年も全く嘘をついてない、という人はほとんどいないでしょう。何らかの利益を得るため、あるいは相手を傷つけないため、といったように、わたしたちは様々な理由で嘘をついたり、不正な行為に手を染めてしまうことがあります。  これまでの心理学の研究から、どういう場合に、そしてどういう特性の個人が嘘をつくのか、そのメカニズムが明らかになりつつあります。また、神経科学の研究からは、嘘や不正行為を生み出す脳のメカニズムについても、徐々に知見が蓄積されています。  本講演では、嘘と不正行為に関するこれまでの研究について、演者自身の研究成果も交えて紹介します。また「性善説」や「性悪説」といった、人間の本性に関する議論について自然科学の視点を取り入れた考察を進めてみたいと思います。

 【参考URL】

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2014/140806_1.html

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2018/180703_4.html