6回品川セミナー

6回品川セミナー

「ウイルスとヒトとの攻防」

共催:日本学術会議サイエンスカフェ

平成22年11日(金) 17:30より

松岡雅雄(ウイルス研究所、教授・所長)

ウイルスは最小の生命単位であり、自分自身のみでは殖えることはできません。ウイルスは全ての生物に感染していると言っても過言ではなく世に満ちあふれています。ヒトは、これまで長い間、ウイルスとの攻防を繰り返してきており、それは人間の生活にも大きな影響を及ぼしてきました。また近年の科学の爆発的な発展は、衛生状態の改善、寿命の延長、抗ウイルス剤の開発、都市の急速な拡張を通じて、ヒトとウイルスの関係をも大きく変えています。

私たちは、ヒトレトロウイルス(エイズウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス)を研究して、これらのウイルスがどのようにして病気を起こすのか、どのような方法で病気を防ぐことができるかを研究してきました。本セミナーでは、ウイルスとヒトとのせめぎ合いをひもとき、その対処法に関してお話しします。