第123回 京都大学丸の内セミナー
(現地/オンライン)
原子や光などのミクロな世界を司る物理理論である量子論は、量子もつれや不確定性原理などのように、我々の普段の日常生活では目にしないような不思議な現象にあふれている。この不思議な性質をうまく使うことによりこれまでにない高性能な情報処理技術を実現するのが量子情報である。とりわけ、高速な計算を可能にする量子計算や、強力な暗号タスクが実現できる量子暗号という二つの応用が中心的である。本講演では、この量子計算と量子暗号の基礎について解説するとともに、最新の研究についても触れる。