世界中で野生動物が減り、その多くは絶滅の危機に瀕していると言われています。日本でもカワウソやオオカミは絶滅してしまいました。トキのように絶滅寸前まで数が減り、人が懸命に増やそうとしている動物もいます。一方で、シカやサルやイノシシのように、最近、畑や住宅地に出るようになって困っているという話も耳にします。日本の野生動物は、減っているのでしょうか?それとも増えているのでしょうか?
この100年くらいの間に、トキのように数が減った動物がいる一方で、シカのように増えた動物もいます。その大きな原因は私たち人間にあります。この100年間で私たちの暮らしは、劇的に変化しました。それは私たちと自然の関わり方の変化であり、野生動物に対しても大きな影響を与えています。
過去100年くらいの日本の野生動物と人間の暮らしの変化をたどり、野生動物と人との関わりを考えてみたいと思います。