Research unit for coevolution and coexistence
主体部局(代表者):ヒト行動進化研究センター 今井 啓雄 教授
参加部局等(9部局)
ヒト行動進化研究センター、生態学研究センター、野生動物研究センター、人文科学研究所、フィールド科学教育研究センター、生命科学研究科、生命科学研究科附属放射線生物研究センター、人と社会の未来研究院、アジア・アフリカ地域研究研究科
概要:
生物は、環境変動や他生物との相互作用に適応しながら進化する過程で、個体内の共生関係(例:消化器官内の共生菌)から個体間・種間にわたる共生、さらには競合を経た共進化などの多様な関係性を形成しています。ヒトを含む多様な生物は、この共生と競合のダイナミズムの中で適応戦略を発展させ、生態系や環境における共存戦略を獲得してきました。本プロジェクトでは、報告の少ない共生・共進化の国内外での具体例とそれに内包される競合のメカニズムを、体系的かつ先駆的に解析し、それが生態系に及ぼす多面的な影響を解明します。さらに、共生・共進化・競合が生態系の動態に及ぼす影響に対し、人類がいかに持続的な共存を模索できるかを、自然科学(生態学、行動学、認知科学、遺伝学等)と人文社会科学(地域住民の経済・文化活動や価値意識の分析等)を融合した国際的かつ学際的アプローチに加えて、市民や企業など多様なステイクホルダーともに超学際的アプローチを通して探求します。これにより、人間、自然、人工物の関係性を再考し、環境保全・整備における新たな道筋を示すとともに、社会課題に直結する環境問題の解決に向けた、国際的な政策提言を本学発で創出することを目指します。
Trans-disciplinary Research in the Digital Era (TRiDE)
主体部局(代表者): 東南アジア地域研究研究所 甲山 治 教授
参加部局等(13部局)
東南アジア地域研究研究所、学術情報メディアセンター、情報学研究科、フィールド科学教育研究センター、経済研究所、人と社会の未来研究院、教育学研究科、人文科学研究所、公共政策大学院、エネルギー理工学研究所、エネルギー科学研究科、医学研究科、農学研究科
概要:
情報学やデータ科学の驚異的な発展によって、デジタル化が社会のあらゆる面を覆いつつあります。一方、学術が関与すべき社会課題は、近代以前から古典的なもの(例えば保健・医療、社会安定など)、近代から20世紀に台頭したもの(例えば技術発展、地球環境、エネルギー制約など)が引き続き深化していることに加えて、デジタル化の進展そのものがこれらの課題に新しい展開をもたらしています。そこにはデジタル化技術がそれぞれの課題に新しいソリューションをもたらす可能性と、従来の課題を一層複雑化・深刻化させる危険性や新しい課題の誘発という2つの側面があります。本ユニットの目的は、フィールドワークとデータサイエンスを融合した超学際研究の推進によって、デジタル化社会における社会課題の解決に寄与する研究分野を形成することです。デジタル化のもとで変容する社会課題に対する有効な解決策を、そのデジタル化の基盤技術の応用からどのように提供できるかを、様々な学問分野が協力して探っていきます。
Unit of Topology-based Approach for Complex Systems
主体部局(代表者):(代表者)医生物学研究所 望月敦史 教授
参加部局等(8部局)
基礎物理学研究所、化学研究所、医生物学研究所、生態学研究センター、経済研究所、フィールド科学教育研究センター、数理解析研究所、情報学研究科
概要:
自然界の様々な階層において、多数の因子が相互作用する中から全体の振る舞いが生まれる現象が見られます。このような複雑システムのダイナミクスを、因子間の相互作用のトポロジーから解明することが、このユニットの目的です。近年、物理学や生命科学など、自然科学の異なる分野において独立に、相互作用のトポロジーがダイナミクスに対して、決定的に重要であることが示されてきました。例えば生命科学においては、遺伝子ネットワークのトポロジーだけから、重要な一部の遺伝子を、数理理論に基づいて決定できることが分かっています。トポロジー理論は、現象の個別的な性質に依存しないため、異なる階層や現象に適用できる可能性があります。本ユニットでは、物理学、化学、生命科学、生態学、経済学を対象とする研究者が分野横断的に集い、分野間で手法や理解を共有する研究交流や共同研究を進めます。これにより様々な階層の複雑システムの解明をすすめます。本ユニットの活動を通じて、複雑システム一般に対する、共通の方法や普遍的な原理に迫ります。