日 時 :2025年11月16日(日)13時-17時
場 所 南部総合研究1号館・医生研1号館 共同セミナー室3
現地開催、およびWeb開催(Zoom使用)
本学の18の附置研究所・研究センターで構成する京都大学研究連携基盤では、令和7年11月16日(日)午後1時から第Ⅲ期未踏科学研究ユニットとしては初開催となるユニット報告会2025を南部総合研究1号館・医生研1号館をベースにハイブリット形式により開催し、会場参加の他、一般募集したオンライン参加も併せて約90名の参加がありました。
プログラムは、山本衛副基盤長(生存圏研究所長)の司会により進められ、時任宣博副学長の全体挨拶や中野伸一基盤長の基盤活動の紹介に引き続き、「共生共進化研究ユニット」の今井啓雄ユニット長によるユニット紹介及び概要説明、「フィールドワークとデータサイエンスを融合した超学際研究ユニット」の甲山治ユニット長によるユニット紹介及び概要説明、「相互作用トポロジーからの複雑システム解明ユニット」の望月敦史ユニット長によるユニット紹介及び概要説明が行われました。
その後の全体討論・意見交換では、まず中野伸一基盤長より、未踏科学研究ユニットは、第Ⅰ期、第Ⅱ期と10年間連綿と続いてきており、その歴史と観点も踏まえて今後どのように第Ⅲ期ユニットを発展させていくのかと話題の提供があり、「共生共進化研究ユニット」からは、多要素間の繋がりをどのように理解をして、今後どのように解決していくかが各ユニットの共通した問題意識となろうとの回答がありました。「フィールドワークとデータサイエンスを融合した超学際研究ユニット」からは、第Ⅰ期の学知創生ユニットの成果を踏まえ、一次データよりデータベース化を図るなど、現状で存在しないものを作り拡大していくことがこれまでの領域に近づけるものと考えているとの回答がありました。「相互作用トポロジーからの複雑システム解明ユニット」からは、①第Ⅱ期の多階層ネットワーク研究ユニットより理論色の強いユニットを立ち上げることとなったが、その理由は京大の強みの一つではないかと考えていること、②ユニットには理論研究者が大勢いてかつ広い分野に跨っており、かつ多様な目的を持つ研究者が多数参加し、様々な見方ができる次元の高いユニットが編成できたと確信していること、③この機会によって、京大らしい理論を中心とした異分野連携のユニットができたとの回答がありました。以上に加えて、当日は多くの議論が交わされ、今までのユニット活動の継承や今後の活動方針等についても活発に意見交換が行われました。
最後に総括として時任宣博副学長からは、①学際融合教育研究推進センターのもとに設置した全学規模のユニットにおいても課題があるのと同様に、研究連携基盤の未踏科学研究ユニットにも自由な研究を行っていくうえでの課題がある。固定した枠組みに則った研究をしていれば新しい研究の芽が出にくく、今後は大学全体でボトムアップとトップダウンをうまく融合したような発想が必要となってくるが、個人で行う研究には限りがありグループやプラットフォームを上手く使ってネットワーキングをするといった仕掛けが必要となること、②学内アライアンス組織として研究連携基盤のボトムアップ的な側面とセミトップダウン的な側面を有効に使って将来に繋げていただきたいこと、③分野を超えた活動のアウトプットは、どこで発表して評価に繋げていくかは各分野で様々ではあるが、是非、研究連携基盤、未踏科学研究ユニットの仕組みが有効である旨をどこかで触れていただきたいとのコメントがありました。締めくくりに、お二人とも京大にゆかりのある北川進先生、坂口志文先生のノーベル賞受賞についてお祝いを申し上げられるとともに、今後、未踏科学研究ユニットの活動により京大らしい研究が生まれることの期待が述べられました。
研究連携基盤では、このような未踏科学研究ユニットの運営や次世代研究者支援を通じて学際的研究の推進、若手・女性研究者支援を引き続き行うとともに情報発信についても尽力して参りますので、皆様のご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。
研究連携基盤の概要説明を行う中野基盤長
共生共進化研究ユニットの概要説明を行う今井ユニット長
フィールドワークとデータサイエンスを融合した超学際研究ユニットの概要説明を行う甲山ユニット長
相互作用トポロジーからの複雑システム解明ユニットの概要説明を行う望月ユニット長
全体討論・意見交換の様子
総括・挨拶を行う時任副学長
<プログラム>
13:00~13:05 全体挨拶 時任 宣博(京都大学副学長)
13:05~13:20 活動紹介 中野 伸一(研究連携基盤長)
13:20~13:50 共生共進化研究ユニット
ユニットの説明・概要について
今井 啓雄 (ヒト行動進化研究センター・教授/ユニット長)
13:50~14:05 質疑応答
14:05~14:35 フィールドワークとデータサイエンスを融合した超学際研究ユニット
ユニットの説明・概要について
甲山 治(東南アジア地域研究研究所・教授/ユニット長)
14:35~14:50 質疑応答
14:50~15:20 相互作用トポロジーからの複雑システム解明ユニット
ユニットの説明・概要について
望月 敦史 (医生物学研究所・教授/ユニット長)
15:20~15:35 質疑応答
15:35~16:00(休憩25分)
16:00~16:50 全体討論・意見交換
16:50~16:55 総括 時任 宣博(京都大学副学長)
16:55~17:00 閉会挨拶 山本 衛(連携研究調整室長)