第18回京都大学附置研究所・
センターシンポジウム
京都大学研究連携基盤では、3月4日(土)甲信越地方では初めてとなる京都大学附置研究所・センターシンポジウム(後援:新潟県教育委員会、新潟市教育委員会及び読売新聞社)を新潟市の新潟県民会館大ホールにおいて開催しました。
このシンポジウムは、「京都からの挑戦―地球社会の調和ある共存に向けて」をメインテーマとして、今回は「創造への多様性―京大の多彩な最先端(カッティングエッジ)」をサブテーマに、京大の生命・生物系を例に様々な切り口・手法で行われている研究や講師自身のこれまでの歩みなどについての紹介が行われました。
シンポジウムでは、時任 宣博 理事・副学長の開会挨拶に引き続き、午前は、遠藤 寿 化学研究所准教授の「海の生態系を支える植物プランクトンの世界」、三谷 曜子 野生動物研究センター教授の「ヒトはラッコやオットセイとあたらしい関係を築けるか」、酒井 朋子 人文科学研究所准教授の「「きれい」と「きれいじゃない」の人類学」を、午後は前半の講演への質問回答を挟み、奥田 綾 複合原子力科学研究所助教の「タンパク質の揺らぎが織りなす生命現象」、齊藤 博英 iPS細胞研究所教授の「RNAとiPS細胞が拓く未来の生命科学と医学」、亀井 謙一郎 高等研究院物質-細胞統合システム拠点客員准教授の「多彩な科学を融合して、生物多様性を理解する」の講演と質問回答が行われました。
開会挨拶を行う時任 宣博 理事・副学長
また、引き続き行われたパネルディスカッションは「多様であること −− 持続的発展ある未来に向けて」をテーマに、講師6名に湊 長博 総長、時任理事・副学長が加わり、辻井 敬亘 研究連携基盤長の司会で行われ、生物多様性と研究多様性について活発な意見交換が行われました。
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションでの湊 長博総長
最後に、湊総長から総括・挨拶として参加の生徒さんなどに向けて、未来志向の熱いメッセージがあり、無事終了することができました。
シンポジウムは、前回に引き続き会場参加とオンライン参加のハイブリッドで行われ、併せて約600名の参加がありました。
会場参加頂いた方からは、非常に興味をもち話しに引き込まれた、京都大学の先生方の熱意に感銘を受けた、参加した高校にとっても、意義のあるイベントであったなどの意見を頂いております。
今回担当頂きました化学研究所の青山 卓史 所長をはじめとする化学研究所及び宇治地区事務部の皆様のご尽力に感謝します。ありがとうございました。
総括・挨拶を行う湊 長博総長