第20回京都大学附置研究所・センターシンポジウム
日 時 :2025(令和7)年3月1日(土曜日)
場 所 :カクイックス交流センター(かごしま県民交流センター)県民ホール
主 催 :京都大学、京都大学研究連携基盤
後 援 :鹿児島県教育委員会、鹿児島市教育委員会 、読売新聞社
研究連携基盤では、各研究所・センターの活動や生み出されている研究成果について広く一般社会に対してわかりやすく説明し、研究・教育活動、社会貢献活動への理解や支援・協力を得ることを目的として、年1回全国主要都市で一般市民の方を対象とした公開のシンポジウムを開催しており、第20回目となる今回は、2025年3月1日(土)オンライン参加も含めて約1000名の参加を得て鹿児島市カクイックス交流センター(かごしま県民交流センター)県民ホール(後援:鹿児島県教育委員会、鹿児島市教育委員会、読売新聞社)において開催しました。
当日は、時任宣博 副学長の開会挨拶に引き続き、午前は、野々村恵子 医生物学研究所教授、井上治久 iPS細胞研究所教授、德地直子 フィールド科学教育研究センター教授の講演、午後は、午前の講演への質問回答を挟み、山田大志 防災研究所附属火山防災研究センター助教、陶俊帆 経済研究所講師、亀甲博貴 学術情報メディアセンター助教の講演と質問回答が行われました。
開会挨拶を行う時任 宣博 副学長
続くパネルディスカッションでは、辻井敬亘 研究連携基盤長の司会のもと、湊長博 総長、時任副学長、山中伸弥 iPS細胞研究所名誉所長と講師5名により、「研究の先にある未来生活」のテーマで、AI(人工知能)との関わり方という観点から、健康や医療、災害を含めた自然との共存などについて活発な意見交換が行われ、最後に湊長博 総長の総括・挨拶により幕を閉じました。
パネルディスカッションの様子
総括・挨拶を行う湊 長博 総長
また、昨年に引き続き、お昼の休憩時に京都大学の所長・センター長等と中・高校生が昼食を摂りながら質問や相談を行うコーナーを設け、用意した席が満席となり整理券を発行する活況となりました。参加者からは、
・昼食時の先生方とのミーティングによって、今までの思っていた像とはまた違う大学や研究についての見方を得ることができました。また、これからの学生生活においても役立つような考えを得ることができました。
・様々な分野の第一線で活躍されている方々の話を聞くことができて大きな刺激をもらいました。特に昼食時間に直接質問をしたり、話したりすることができて、日々の勉強のモチベーションとなりました。
などの感想が寄せられています。
お昼の休憩時の中・高校生と京都大学の先生との交流コーナーの様子
本シンポジウムは、特に次世代を担う中・高校生の方々の参加を歓迎しており、企画にあたっては、「平易性、おもしろさ、モチベーションの高揚」といった観点を重視し、講演内容は研究者自身の経験や、その研究をはじめるに至ったエピソード等を交えるなど、中・高校生にもわかりやすいものとなるよう努めていますが、今回会場では参加者の9割が高校生となるなど大盛況でその目的の一端が達成できたのではと思います。